どんな時に大腸がんの存在を疑うのでしょう?
大腸がんは、見つけにくいけど治りやすい、といわれます。症状がないままに進行する大腸がんは、症状が出てから検査したときには進行しています。だから見つけにくい、とされるのです。しかしステージ3の進行大腸がんも統計的には76%が治ります。これは肺がんのステージ3進行がんが21%しか治らないのに比べると、治りやすいといってよいでしょう。
大腸がんが進行すると、下記のような
- おしりから血が出る
- 便が細くなる
- 下痢や便秘を繰り返すようになる
- 残便感や、お腹の張りを感じる
- 体重が減る
といった症状が出るのですが、このような症状の出現を待っていてはいけません。一定の年齢に達したら検査を受けて早期発見するだけでなく、ポリープを切除することで大腸がんを予防する時代です。
大腸内視鏡検査を受けたほうがいい方
この30年間で大腸がんになる人は5倍に増えました。今では年間13万人が大腸がんと診断され、女性のがん死亡原因の1位、男性の非喫煙がん死亡原因の1位を占めます。 大腸がんの最大のリスクは、年齢です。 50歳以上の人は、いつ大腸がんになったとしても不思議ではないといえます。 特に下記の人は症状がなくても大腸内視鏡検査をお勧めいたします。
- 両親兄弟が、若くして大腸がんになった人
- 以前、大腸ポリープがあると指摘された人
- 40歳以上で、がんを心配している人
もちろん、下記の症状がある方は、強く大腸内視鏡検査をお勧めいたします。
- 排便時に出血がある
- 検診の便検査で陽性がでた
大腸がん便検診について
市の検診や会社の検診で、大腸がんを早期発見するために便の検査を行います。
あれは便に血液成分が含まれているかどうかをみています。
大腸にがんがあれば、そこから出血していることが多いため、便に血液が混じります。それを鋭敏な血液反応で検出するのです。そのため便に血が混じっているかどうかがわかるのであって、血が混ざっている理由はわかりません。検査が陽性になる原因として、肛門が切れやすくなっていてそこのにじんだ血液が便の表面について検査が陽性となる場合が最も多いのです。
鎌倉市のデータでは、便の血液検査が陽性だったときに、実際に大腸がんがあるのは1.5%とされています。
この割合を多いとみるか、少ないとみるかは、その人次第ですが、検査が陽性になったのに大腸内視鏡検査をうけなければ便検査を受けた意味がありません。
便検査は簡便で価格も安いですが、決して正確ではありません。
便検査は、進行大腸がんの20%を見落とし、早期大腸がんは50%を見落とすとされます。
何よりも、ポリープを検出する力は便検査にはありません。 いくら便を検査していても大腸がんの予防にはつながらないのです。
便検査もしないよりは、したほうがマシではありますが、信愛クリニックではより正確な大腸内視鏡検査をお勧めしています。
よくある質問
痛くないですか? 苦しくないですか?
当クリニックでは、経験豊かな内視鏡専門医が担当いたしますので、ほとんど痛みも苦痛もありません。他の病院で大腸カメラを受けて酷く辛い思いをしたという方からも、「信愛クリニックではウソのように痛くなかった」とのお声を多くいただいております。 痛みが嫌で検査を受けたくないという方でも、当クリニックの検査を受けていただければ、快適な内視鏡の検査ができることを実感していただけます。「内視鏡が怖い・痛い思いをした」という方は、当クリニックにご相談ください。
なぜ信愛クリニックの内視鏡検査は痛くないのでしょうか?
ずばり申し上げると、痛くないように上手に検査をするからです。使っている機器はオリンパスの最新機器であり、これはどの大病院でも共通です。
大腸内視鏡検査は、胃カメラよりも検査医師の技術が検査の苦痛に反映されます。
院長が25年かけて磨いた「痛くない検査技術」を用いることで、本当に痛みのない検査が可能になるのです。
どれくらいの時間がかかりますか
信愛クリニックでは、1.2リットルの腸管洗浄液を、自宅で飲んでいただいてからの来院となります。大腸がきれいになるまでの準備を自宅で行うことで、患者様にとっては時間が有効に使え、より快適な環境での検査準備ができるため、検査の負担が軽くなっています。
来院のタイミングは、排便の状況をスタッフが電話にて確認させていただき、便が綺麗になった状態でお越しいただきます。検査時間は10分程度で、30分程お休みいただいた後に、医師より結果説明があります。
「仕事の都合でどうしても希望の時間までに終わらせたい」という場合には、前日から下剤を飲んでいただくか、早朝から飲んでいただくなどして、患者様にあわせて臨機応変に対応しております。